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蝶が舞う時
第16章 進むべき道
車は高原をひたすら走り続けると遠くに街並みが見えてきた。
「菜摘、そろそろ着くよ。」
「そんなに時間が過ぎて無いのに遠くまで来たみたいね。」
「風景が変わらないからだろう。」
車は小さな繁華街に入った。
「菜摘、ナビが合ってるかマップで確認して…」
「おじさん、ナビ通りよ。ここにスーパーが有るわ。」
菜摘はナビの一点を指差しした。
「この交差点を右に…」
右折すると直ぐにスーパーがあった。
「やっと着いたな。今朝のメモは持ってきた?」
「大丈夫よ。ここに有るよ。」
俺と菜摘は車を降り、スーパーの中に入った。
店内はそんなに広くないが、食品の他に雑貨や衣料品の一部も品揃えしている。
俺は籠とカートを確保し、菜摘と買い物を始めた。
菜摘が青果コーナーから順番に必要な食材を籠に入れていく。
精肉や鮮魚も結構品揃えがいい…
一通り食材を揃え終わった。
「菜摘、衣料品を見てみようか?」
「何か必要な物があるの?」
「ちょっと見てみたい。」
俺と菜摘は衣料品のコーナーに入った。
下着やTシャツ、ズボンやスカートなど最低限の品揃えだった。
レジの方に向かう途中、水着のコーナーがあった。
山沿いなので恐らくスパや露天風呂用の水着だろう。
カートを進めながら水着を見ていると、菜摘に似合う水着があった。
「菜摘、これ見てごらん。」
「おじさん、水着じゃない。」
「この白いフリル付き、菜摘に似合うよ。」
「ええ、これ… でも何処で着るの? 海やプールは無いし…」
「たぶん、スパや昨日の天然露天風呂用だよ。」
「そうね…でも買うの?」
「可愛い菜摘の水着姿を見てみたいなぁ…」
「そんな言い方する時は、必ずおじさんは変態なこと考えているよね…」
菜摘は俺の顔をじろじろ見る。
「おじさんは普通に思っただけです。」
菜摘はクスクス笑いながら水着を手に取る。
「サイズが合うかなぁ?」
菜摘は生地の裏面のサイズを確認する。
「サイズはいいみたい。おじさん、菜摘に着けて欲しいの?」
俺は二回頷いた。
「はい、はい、」
菜摘は籠には入れず、手に持ってレジに向かった。
支払いが終わり買い物袋を持って車に乗り込むと、突然目まいがして菜摘の膝に倒れ込んだ。
「おじさん……」
菜摘の声が聴こえなくなった……
「菜摘、そろそろ着くよ。」
「そんなに時間が過ぎて無いのに遠くまで来たみたいね。」
「風景が変わらないからだろう。」
車は小さな繁華街に入った。
「菜摘、ナビが合ってるかマップで確認して…」
「おじさん、ナビ通りよ。ここにスーパーが有るわ。」
菜摘はナビの一点を指差しした。
「この交差点を右に…」
右折すると直ぐにスーパーがあった。
「やっと着いたな。今朝のメモは持ってきた?」
「大丈夫よ。ここに有るよ。」
俺と菜摘は車を降り、スーパーの中に入った。
店内はそんなに広くないが、食品の他に雑貨や衣料品の一部も品揃えしている。
俺は籠とカートを確保し、菜摘と買い物を始めた。
菜摘が青果コーナーから順番に必要な食材を籠に入れていく。
精肉や鮮魚も結構品揃えがいい…
一通り食材を揃え終わった。
「菜摘、衣料品を見てみようか?」
「何か必要な物があるの?」
「ちょっと見てみたい。」
俺と菜摘は衣料品のコーナーに入った。
下着やTシャツ、ズボンやスカートなど最低限の品揃えだった。
レジの方に向かう途中、水着のコーナーがあった。
山沿いなので恐らくスパや露天風呂用の水着だろう。
カートを進めながら水着を見ていると、菜摘に似合う水着があった。
「菜摘、これ見てごらん。」
「おじさん、水着じゃない。」
「この白いフリル付き、菜摘に似合うよ。」
「ええ、これ… でも何処で着るの? 海やプールは無いし…」
「たぶん、スパや昨日の天然露天風呂用だよ。」
「そうね…でも買うの?」
「可愛い菜摘の水着姿を見てみたいなぁ…」
「そんな言い方する時は、必ずおじさんは変態なこと考えているよね…」
菜摘は俺の顔をじろじろ見る。
「おじさんは普通に思っただけです。」
菜摘はクスクス笑いながら水着を手に取る。
「サイズが合うかなぁ?」
菜摘は生地の裏面のサイズを確認する。
「サイズはいいみたい。おじさん、菜摘に着けて欲しいの?」
俺は二回頷いた。
「はい、はい、」
菜摘は籠には入れず、手に持ってレジに向かった。
支払いが終わり買い物袋を持って車に乗り込むと、突然目まいがして菜摘の膝に倒れ込んだ。
「おじさん……」
菜摘の声が聴こえなくなった……