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第16章 進むべき道

部屋に着くと買い物袋がテーブルに置いてあり、冷蔵品は冷蔵庫に入れられていた。

時計の時刻は午後2時を過ぎていた。

「菜摘、お昼を食べ損なったね。」

「おじさん、何か作ろうか？」

「何が出来そう？」

「バスタにする？」

「ああ、いいね。バスタを頼む。」

「はーい、直ぐ出来るよ。」

俺はソファーで暫く目を閉じていた。

「おじさん、大丈夫？」

「ああ、点滴したら気分は爽快！」

「食べ終わったら暫く安静に寝てね。」

「大丈夫だって…」

「ダメ、寝てなさい！ 菜摘は本当に心配したのよ！」

珍しく菜摘が怒った。

「はい、分かりました。」

菜摘はキッチンへ戻りバスタを作り続けた。


暫くして

「おじさん、出来たよ。」

俺はテーブルに向かった。

魚介類の入ったシーフードのバスタが出来上がっていた。

「おお、美味しそうだね。」

「スーパーに冷凍のシーフードがあったから…」

「じゃ、いただきます…」

フォークにバスタを絡め、口の中に入れると魚介の味が広がる。

「菜摘、美味しいよ。」

「本当？ 良かった。パンもあるから一緒に食べてね。」

俺はバスタとパンを交互に口に入れる。

「菜摘、買い物が終わったらドライブするつもりだったけど、出来なかったな…」

「いいの、ドライブはまた出来るから…それよりおじさんが元気になれば、菜摘はそれだけで十分。」


バスタを食べ終えると俺はまたベッドルームに向かった。

ベッドに横たわっていたら、片付けが終わった菜摘がやって来た。

菜摘は俺の横に座り、手を握って見つめる。

「おじさんが死んだら、菜摘は生きていけない…」

「大丈夫だよ。おじさんは菜摘を一人にはしない…」

「おじさん、約束よ。」

「ああ、約束しよう。」

菜摘は俺の胸にすがりついた。

「菜摘…」

「何…」

「菜摘の…おっぱいの感触がいい…」

菜摘は起き上がると

「もう、おじさんて本当に変態なんだから…」

俺は菜摘を抱き寄せ、唇を重ねた。

「おじさん、ダメよ。安静にしなきゃ…」

「さぁ、暫く寝てなさい。菜摘は夕食の準備をしてるから…」

菜摘は俺の手を離してからリビングの方へ向かった。

俺は仕方なくいつの間にか寝入ってしまった…