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蝶が舞う時
第18章 苦悩
菜摘の夏期講習が始まった。

俺は朝8時30分に車で予備校に送り、夕方4時に迎えに行く。

朝は菜摘が朝食を作る際に、昼食用の二人分の弁当を作った。

菜摘の表情も少し明るくなった。

( 効果が期待できそうだ…)


夕方菜摘を迎えに行く。

菜摘はしばらくして玄関から出てきた。

「お待たせ、おじさん。」

「お疲れ、どうだ授業の方は? 」

「うん、解りやすい。解けなかった問題が良く理解出来た。」

「良かったなぁ。」

菜摘を車に乗せ、夕食の材料を求めてスーパーに向かった。

「そういえば、お昼にお弁当を食べていたら、男の子が話しかけてきた。」

「へえ― 何て?」

「出身高校やどこに住んでいるの?とかね。」

「それと今後は一緒に勉強しないか?とか。」

「その男の子はイケメンだった?」

「まあまあね。」

「それはちょっと気になるなぁ…」

「ああ…もしかしておじさん、やきもち?」

「あ…いや…」

「おじさん、かわいい!」

19歳の女の子から、56歳の俺は「かわいい 」と言われてしまった。

「おじさん、大丈夫よ。菜摘にとって、この世の男性はおじさん一人だから…」

「それに、帰ったら主人と買い物に行くのが日課だからと伝えたら、ドン引きしてた。」

「そりゃ、ドン引きするわな。」

二人で笑いながら帰路につく。


夕食を食べ終え、しばらくしてから菜摘は学習を始めた。

俺はアイスコーヒーを飲みながら、ベランダで煙草を吸う。

部屋に戻ると菜摘が

「おじさん、今日は何だか疲れた。勉強を休みたい…」

「ああ…環境が変わったしな。休めばいい…」

「そうする。」

「おじさん、一緒にお風呂入ろう!」

「ああ…久しぶりに一緒に入るか。」

菜摘は寝室に着替えを取りに行った。

俺は先に脱衣室に向かって服を脱いでいると、菜摘が入ってきた。

菜摘はトレーナーの上下を脱いで、ブラジャーとパンティだけになる。

俺は尽かさず菜摘に抱きついた。

「ああ…おじさん…」

「菜摘…ここから脱がすのがおじさんの仕事だ。」

「もう…変態なんだから…」

菜摘と唇を重ね、ブラジャーの中に手を入れて乳房を揉む。

「菜摘…またおっぱいが大きくなった?」

菜摘はニコニコしながら

「いつもと同じよ。おじさん…」

「じゃ、今から診察して確認してみよう。」

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