この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蝶が舞う時
第20章 究極の依頼
菜摘を分娩室で後処置を受けている間、俺は廊下のソファーに腰掛けていた。
分娩室の隣には新生児処置室があり、中で小児科医が保育器に入っている桂菜と奈菜の診察をしていた。
分娩室のドアが開き、ベッドに寝た菜摘が出てきた。
ベッドを動かす看護師が
「東条さんを病室に移します。部屋は411号室です。」
俺はその後をついていく。
エレベーターで4階に上がる時、看護師に訪ねた。
「子供達はこれから何処に?」
「今、小児科医が診察してますから、終われば一旦病室まで連れて来ます。その後は3階の新生児ルームに移動します。」
「新生児ルームはガラス張りですから、何時で赤ちゃんを見学出来ますよ。」
4階に着き、411号室に入ると個室の部屋だった。
補助ベッドもあり、泊まることも可能だ。
菜摘はベッドを移され、点滴で少しぼーっとしている。
しばらくして別の看護師二人が保育器を押して入ってきた。
「東条さん、桂菜ちゃんと奈菜ちゃんですよ。」
俺は菜摘の横に座り、看護師から桂菜と奈菜を受け取った。
俺は桂菜を抱き、菜摘が奈菜を抱く。
菜摘は小さな声で
「わぁ、桂菜ちゃん、奈菜ちゃん !お母さんですよ。」
「菜摘、可愛いな。二人とも菜摘に似て色白で可愛い。」
「目はおじさんに似てる…」
看護師が
「明日から3階に降りてもらって、授乳を始めますよ。」
「じゃ、3階に移します。東条さんはしばらく休んで下さい。」
「ありがとうございました。」
俺と菜摘は保育器に入れられた桂菜と奈菜を見送った。
俺は菜摘に視線を戻し
「菜摘、頑張ったな。お疲れ様。」
「おじさん、菜摘は死ぬかと思った…途中で気を失いそうになるし…」
俺は少し笑いながら
「菜摘、死にはしないよ…大丈夫だったろ。」
「おじさん、他人事みたい…」
「菜摘にはおじさんがいるだろう、何かあればおじさんが全力で動くから…」
菜摘は頷く。
「それよりしばらく眠って休んだ方がいい。」
「おじさん、今晩は菜摘の横に居てね。」
「ああ、一旦マンションに帰って菜摘の物を持ってくる。車もデパートの駐車場にあるし…」
俺は菜摘と唇を軽く重ね、部屋を出た。
エレベーターの中に入ると1階のボタンを押す。
扉が閉まると俺は階層表示を見つめていたが、急いで3階のボタンを押した。
分娩室の隣には新生児処置室があり、中で小児科医が保育器に入っている桂菜と奈菜の診察をしていた。
分娩室のドアが開き、ベッドに寝た菜摘が出てきた。
ベッドを動かす看護師が
「東条さんを病室に移します。部屋は411号室です。」
俺はその後をついていく。
エレベーターで4階に上がる時、看護師に訪ねた。
「子供達はこれから何処に?」
「今、小児科医が診察してますから、終われば一旦病室まで連れて来ます。その後は3階の新生児ルームに移動します。」
「新生児ルームはガラス張りですから、何時で赤ちゃんを見学出来ますよ。」
4階に着き、411号室に入ると個室の部屋だった。
補助ベッドもあり、泊まることも可能だ。
菜摘はベッドを移され、点滴で少しぼーっとしている。
しばらくして別の看護師二人が保育器を押して入ってきた。
「東条さん、桂菜ちゃんと奈菜ちゃんですよ。」
俺は菜摘の横に座り、看護師から桂菜と奈菜を受け取った。
俺は桂菜を抱き、菜摘が奈菜を抱く。
菜摘は小さな声で
「わぁ、桂菜ちゃん、奈菜ちゃん !お母さんですよ。」
「菜摘、可愛いな。二人とも菜摘に似て色白で可愛い。」
「目はおじさんに似てる…」
看護師が
「明日から3階に降りてもらって、授乳を始めますよ。」
「じゃ、3階に移します。東条さんはしばらく休んで下さい。」
「ありがとうございました。」
俺と菜摘は保育器に入れられた桂菜と奈菜を見送った。
俺は菜摘に視線を戻し
「菜摘、頑張ったな。お疲れ様。」
「おじさん、菜摘は死ぬかと思った…途中で気を失いそうになるし…」
俺は少し笑いながら
「菜摘、死にはしないよ…大丈夫だったろ。」
「おじさん、他人事みたい…」
「菜摘にはおじさんがいるだろう、何かあればおじさんが全力で動くから…」
菜摘は頷く。
「それよりしばらく眠って休んだ方がいい。」
「おじさん、今晩は菜摘の横に居てね。」
「ああ、一旦マンションに帰って菜摘の物を持ってくる。車もデパートの駐車場にあるし…」
俺は菜摘と唇を軽く重ね、部屋を出た。
エレベーターの中に入ると1階のボタンを押す。
扉が閉まると俺は階層表示を見つめていたが、急いで3階のボタンを押した。