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蝶が舞う時
第7章 発端
菜摘の父親の連絡先は、菜摘のスマホで確認出来た。

菜摘には悪いと思ったが、俺は事の経緯が知りたくなった…


ある程度車を走らせ、身近なコンビニの駐車場に停めた。

煙草に火を着け、暫く考えた後、父親に携帯に電話を掛けた。

呼び出し音が3回鳴ると

「もしもし、中村ですが…」

「もしもし、中村さんの携帯でしょうか?」

「はい、そうですが…」

「私、東条と申します、菜摘さんのお父様でしょうか?」

「東条さん? はい、そうですが…」

「実は菜摘さんの件でちょっとお話したいことが有りまして…」

「菜摘の件ですか? 菜摘は今いませんが…」

「存じております。その件も含めてお話したいと思いますが…いかがですか?」

「判りました。ただ、今業務中なので昼休みではどうですか?」

「了解です。ただ、私は隣の県の〇〇市に在住してますから、待ち合わせの場所はナビで探します。できれば、目印なるカフェかレストランで御願いできますか?」

「〇〇市からですか…それなら私の勤務先に近いカフェにしましょう。住所は今からお伝えします。」

今からだと指定場所までは、高速に乗って約2時間。ぎりぎり待ち合わせ時間に間に合う。

俺は近くのインターに向けて車を走らせた。



指定場所のカフェに到着した時は、約束の5分前。

店内に入り、店員の導くテーブルに行きかけた時、

「東条さん?ですか…」

振り向くと、45~6歳位の男性客が立ち上がって俺を見つめていた。

「初めまして、中村です。」

「初めまして、東条です。」

「何か飲み物でも?」

「じゃあ、コーヒーで」

中村氏は店員にオーダーすると

「あの…菜摘の件とは…」

「はい、実は菜摘さんは今、私の処で働いて貰っています。」

「私は〇〇市で従業員5名の小さなネットショップを経営しています。」

「今度従業員の一人が退職するので、ミニコミ紙で募集を出していたところ、菜摘さんが面接に来ました。」

俺は完全なフィクションを展開する。

「手書きの履歴書にはこちらの住所を記入してましたが、話しを聞くと家を飛び出したとか…」

「それから〇〇市に来て、職場を探していて、私の処を応募したようです。」

「職が決まらず、ネットカフェに滞在してて、お金も無い状況だったそうです。」

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