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蝶が舞う時
第2章 菜摘
昼時のファミレスは混んでいた
案内されたのは両サイドに挟まれたテーブル。
「本日の日替りはこちらのチーズハンバーグランチとなっています。ご注文が決まりましたらお知らせ下さい。」
事務的な案内を終わらせるとクルーは次の来店客の案内の為に去って行った。
俺はメニューを菜摘に渡し
「好きな物注文して」
菜摘はうつむき加減で
「あのぉ…私、お金が…無いんです…」
「大丈夫。これはおじさんと一緒に食事してくれたお礼だから」
「は…い」
「昨日は食事したの?」
「昼にコンビニでパンを1個買って食べました。」
「その後は?」
「何も…」
「どうして?」
「昨日のネットカフェの支払いのために…」
「そこまでして何故家出を?」
菜摘は答えない替わりにまた下を向き涙を浮かべ始めた。
左側のテーブルの主婦らし客がしきりにこっちを伺っている。
思わず俺は呼び出しベルを押し
「菜摘ちゃん!何食べようか?」
敢えて楽しそうな声を出した。
クルーがやって来た。
「えっと…俺は今日の日替り、菜摘ちゃんは?」
菜摘は伏し目がちに
「おじさんと同じで…」
「じゃ、日替り2つ、1つはライス大盛で!」
クルーが去った後は互いに無言になったので、お冷やを取りに行くことに。
一旦店先の喫煙席に座り、煙草を吸いながら俺はこの後の展開を考えていた。
結論が出ないままお冷やグラスを2つ抱え席に戻ると、ランチは既に出来ていた。
ライス大盛の皿を菜摘に渡し
「さぁ、食べようか?」
菜摘は軽く頷くと無言で食べ始めた。
俺は食パンを食べていたのでランチには手を付けず、静かに食事をする菜摘を見つめていた。
童顔だが結構可愛い、もし俺が同級生だったら付き合いたい女の子に違いない。
さて、この後どうするか?
「おじさん…どうして食べないの?」
菜摘は不安そうな顔で俺を見つめている。
「いや、実はここに来る前にお昼済ませていたから…」
「ごめんなさい…」
「いや、気にしなくていいよ。それよりもし食べれたらおじいさんの分もあるから!」
「御飯がいっぱいあって、もうお腹が…」
それでも最後まで食べ終わると小さな声で
「ごちそうさまでした…」
「お腹いっぱいになった?」
「はい…」
「じゃ、出ようね。」
支払いを済ませて車に向かった。
案内されたのは両サイドに挟まれたテーブル。
「本日の日替りはこちらのチーズハンバーグランチとなっています。ご注文が決まりましたらお知らせ下さい。」
事務的な案内を終わらせるとクルーは次の来店客の案内の為に去って行った。
俺はメニューを菜摘に渡し
「好きな物注文して」
菜摘はうつむき加減で
「あのぉ…私、お金が…無いんです…」
「大丈夫。これはおじさんと一緒に食事してくれたお礼だから」
「は…い」
「昨日は食事したの?」
「昼にコンビニでパンを1個買って食べました。」
「その後は?」
「何も…」
「どうして?」
「昨日のネットカフェの支払いのために…」
「そこまでして何故家出を?」
菜摘は答えない替わりにまた下を向き涙を浮かべ始めた。
左側のテーブルの主婦らし客がしきりにこっちを伺っている。
思わず俺は呼び出しベルを押し
「菜摘ちゃん!何食べようか?」
敢えて楽しそうな声を出した。
クルーがやって来た。
「えっと…俺は今日の日替り、菜摘ちゃんは?」
菜摘は伏し目がちに
「おじさんと同じで…」
「じゃ、日替り2つ、1つはライス大盛で!」
クルーが去った後は互いに無言になったので、お冷やを取りに行くことに。
一旦店先の喫煙席に座り、煙草を吸いながら俺はこの後の展開を考えていた。
結論が出ないままお冷やグラスを2つ抱え席に戻ると、ランチは既に出来ていた。
ライス大盛の皿を菜摘に渡し
「さぁ、食べようか?」
菜摘は軽く頷くと無言で食べ始めた。
俺は食パンを食べていたのでランチには手を付けず、静かに食事をする菜摘を見つめていた。
童顔だが結構可愛い、もし俺が同級生だったら付き合いたい女の子に違いない。
さて、この後どうするか?
「おじさん…どうして食べないの?」
菜摘は不安そうな顔で俺を見つめている。
「いや、実はここに来る前にお昼済ませていたから…」
「ごめんなさい…」
「いや、気にしなくていいよ。それよりもし食べれたらおじいさんの分もあるから!」
「御飯がいっぱいあって、もうお腹が…」
それでも最後まで食べ終わると小さな声で
「ごちそうさまでした…」
「お腹いっぱいになった?」
「はい…」
「じゃ、出ようね。」
支払いを済ませて車に向かった。