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蝶が舞う時
第14章 別れ
ある日の午後、菜摘が作った昼食のパスタを食べ終え、三人で洋画のDVDを観ていた。

洋画の内容はサスペンスで1人の刑事が、複数の容疑者から犯人を割り出す過程を表した物。

俺達三人は、各視点から犯人を挙げた。

俺が菜摘と美咲に言う。

「犯人はあの親父だ。間違いない。」

すると菜摘が

「あのおじさんも怪しいけど、借金があるあの女性も怪しいなぁ~」

美咲は

「おじさんもお姉ちゃんも違う。犯人は殺された人の奥さんと思うわ。」

俺は

「そうかなぁ~、あの親父は変態そうでヤバいだろう?」

俺達三人では、真犯人は見つからない。

そのままDVDを観続けていたら、突然美咲がうずくまる。

「痛い…お腹が痛い…」

「美咲、どうした?」

「美咲ちゃん、何処が痛いの?」

美咲は苦し気な表情で

「胃の辺り、キリキリする。」

俺は

「お昼食べた物は一緒だから…俺はなんともない。菜摘は?」

「菜摘も大丈夫。おじさんどうしたらいい?」

俺は美咲の肩を抱き、

「美咲、今から病院に行こう。」

「嫌!病院なんて」

「美咲ちゃん、先生に診察してもらった方がいいよ。」

「菜摘、美咲の服を着せて。俺は着替える。」

菜摘は頷き、

「おじさん、菜摘も行こうか?」

「いや、大丈夫だろう。逆におじさんが二人の女の子を連れて来ると怪しまれる。」

「わかった。おじさん、何かあったら連絡して。」

「ああ、そうする。」

着替えを済ませて美咲と車に乗り、マンションを離れた。

俺はネットで見つけた病院に向かう。

「美咲、大丈夫か?」

すると突然美咲はニコッとして

「は~い、大丈夫で~す。」

「はあ?…」

「おじさん、ごめんなさい! 嘘で~す。」

「何だとー!」

「おじさん、ごめんなさい! おじさんと二人きりになりたかった。」

「本当にごめんなさい、反省してます。」

美咲は助手席で頭を下げた。

「まったく~、お前はおじさんや菜摘を騙したな。」

「おじさん、怒らないで。ごめんなさい!」

「おじさん、どこかで二人きりになりたいの。」

俺は美咲の嘘に怒りが収まらなかった。

「わかった。その代わり美咲が嫌と言うほどお仕置きするからな!」

美咲はまたニコッと笑って

「おじさん、美咲は悪いことをしました。お仕置きしてください。」




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