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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
結城の荷物はキャリーバッグとスーツケース、
そしてパソコンを収納したバッグの3つ。
シャワー・夕食を済ませた後になるわけで、
菜々美はココアが入ったマグカップ2つを持ち結城に近づいた。
『結城さんココアでもどうかと思って』
『ありがとう、いただくよ』
パソコンを打つ手を止め左手を出しマグカップを受け取る彼を見て菜々美はまたときめく。
『何?ただならぬ緊張が伝わってくるようで』
苦笑しながら口をつける。
『鼻で笑わないで下さい、あたしの部屋に結城さんが…だからリラックスなんて出来ない…』
『君の部屋なのに?ふっ――』
『また鼻で笑わないで下さい、もぅっ…』
『君の部屋に俺がいるって事これから毎晩なのに…そんなに緊張していたら君は息も出来ない』
『ん…』
あたしの部屋に結城さんがいるって事が信じられなくて…
スイートタイムに泊まるのと立場が違うから…
『どんな風にしたら喜んでもらえるかな?って思って』
『菜々美は菜々美のままでいい』
そう言って美味しそうにココアを飲む結城はリラックスしているかのようだ。
『あたしはあたしのままでいい?』
『ん…あの女の書き込みで君が責められるのを阻止したくて半ば、
無理矢理に話を決めこうしてマンションへ来てしまった事を許してくれ』
『結城さん…』
あたし守られているの?
あの人の書き込みがきっかけなの?
『お世話になるよ、
必要な経費は請求してくれていい』
『経費だなんて…』
高瀬さんとはカレカノにならなかったけど、
あの辛さはあたしが結城さんとこんな風な時間を過ごす為の前ふりだったのかな?
『俺はスイートタイムのホームページを見るけど菜々美はいつものようにしていてくれて構わない』
パソコンを眺めマウスを動かし文章を打ち始める結城の側で、
菜々美はあの夜に娯楽ルームで手にした文庫から知った携帯小説サイトを開いた。
それは好奇心と書き込みへの反論への称賛の誉め言葉がきっかけである。
そしてパソコンを収納したバッグの3つ。
シャワー・夕食を済ませた後になるわけで、
菜々美はココアが入ったマグカップ2つを持ち結城に近づいた。
『結城さんココアでもどうかと思って』
『ありがとう、いただくよ』
パソコンを打つ手を止め左手を出しマグカップを受け取る彼を見て菜々美はまたときめく。
『何?ただならぬ緊張が伝わってくるようで』
苦笑しながら口をつける。
『鼻で笑わないで下さい、あたしの部屋に結城さんが…だからリラックスなんて出来ない…』
『君の部屋なのに?ふっ――』
『また鼻で笑わないで下さい、もぅっ…』
『君の部屋に俺がいるって事これから毎晩なのに…そんなに緊張していたら君は息も出来ない』
『ん…』
あたしの部屋に結城さんがいるって事が信じられなくて…
スイートタイムに泊まるのと立場が違うから…
『どんな風にしたら喜んでもらえるかな?って思って』
『菜々美は菜々美のままでいい』
そう言って美味しそうにココアを飲む結城はリラックスしているかのようだ。
『あたしはあたしのままでいい?』
『ん…あの女の書き込みで君が責められるのを阻止したくて半ば、
無理矢理に話を決めこうしてマンションへ来てしまった事を許してくれ』
『結城さん…』
あたし守られているの?
あの人の書き込みがきっかけなの?
『お世話になるよ、
必要な経費は請求してくれていい』
『経費だなんて…』
高瀬さんとはカレカノにならなかったけど、
あの辛さはあたしが結城さんとこんな風な時間を過ごす為の前ふりだったのかな?
『俺はスイートタイムのホームページを見るけど菜々美はいつものようにしていてくれて構わない』
パソコンを眺めマウスを動かし文章を打ち始める結城の側で、
菜々美はあの夜に娯楽ルームで手にした文庫から知った携帯小説サイトを開いた。
それは好奇心と書き込みへの反論への称賛の誉め言葉がきっかけである。