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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
翔子――という人物を結城が好意を寄せていたクラスメートだという事しか陽子には伝えていない。
菜々美が結城から詳しく聞いた細かなところは、
彼の為というよりは【翔子に対する男としてのありのままの感情を言葉にする行為】は菜々美自身辛くもあったからだ。
「たまらない」
そんな菜々美の言葉は、
恋すればこそ好きな男性が気にかけていた女に対し嫉妬を感じるのは恋愛の難しさとジレンマで。
『彼女でもないのに気にかける人がいるって辛いね、翔子さんは今?』
恋をすれば誰しも経験があるかのように陽子は菜々美の髪を撫でながら。
『結婚して中谷専務が義理のお父さんなの、
だけど今でもつき合いは続いてるみたいで…』
撫でられる事に身をまかせながら伏し目がちな菜々美。
『ただのつき合いでしょ?結城さんは節操のない人妻を狙う感じじゃないと思うけど?』
『友達の延長?みたいな、友達なんだとは思うの。
好きな気持ちを諦めなくちゃいけなかった辛さはあたしには…伝えずに終わった恋が多いからわかるっていうか。
好きです――って言う事も叶わなかった想いは宙ぶらりんのままだから』
『宙ぶらりん…なの?
予言で周りの女を虜にする百戦錬磨な結城さんからは考えれない過去ね…』
『予言を始めたのは翔子さんがきっかけで、
翔子さんに関する事はデリケートな部分だと思うの…』
『デリケートで宙ぶらりんか、たまんないね。
結城さんも』
『ん…
贈り物に付けたカードさえも大切に部屋から持ってきて。
翔子さんからは啓輔くん、結城さんは彼女を名前だったりあいつと呼んだり――だからあたしたまらなく辛くてせつなくて…』
『啓輔くんにあいつかぁ…菜々美も名前呼びを提案されたのなら呼んじゃいなさい』
『啓輔…く――
啓輔…さん――
だめ、あたしまだ結城さんに釣り合いとれていないもん…だから呼べない』
あたし結城さんに甘えて頼ってばかりで泣いちゃいそう…
菜々美が結城から詳しく聞いた細かなところは、
彼の為というよりは【翔子に対する男としてのありのままの感情を言葉にする行為】は菜々美自身辛くもあったからだ。
「たまらない」
そんな菜々美の言葉は、
恋すればこそ好きな男性が気にかけていた女に対し嫉妬を感じるのは恋愛の難しさとジレンマで。
『彼女でもないのに気にかける人がいるって辛いね、翔子さんは今?』
恋をすれば誰しも経験があるかのように陽子は菜々美の髪を撫でながら。
『結婚して中谷専務が義理のお父さんなの、
だけど今でもつき合いは続いてるみたいで…』
撫でられる事に身をまかせながら伏し目がちな菜々美。
『ただのつき合いでしょ?結城さんは節操のない人妻を狙う感じじゃないと思うけど?』
『友達の延長?みたいな、友達なんだとは思うの。
好きな気持ちを諦めなくちゃいけなかった辛さはあたしには…伝えずに終わった恋が多いからわかるっていうか。
好きです――って言う事も叶わなかった想いは宙ぶらりんのままだから』
『宙ぶらりん…なの?
予言で周りの女を虜にする百戦錬磨な結城さんからは考えれない過去ね…』
『予言を始めたのは翔子さんがきっかけで、
翔子さんに関する事はデリケートな部分だと思うの…』
『デリケートで宙ぶらりんか、たまんないね。
結城さんも』
『ん…
贈り物に付けたカードさえも大切に部屋から持ってきて。
翔子さんからは啓輔くん、結城さんは彼女を名前だったりあいつと呼んだり――だからあたしたまらなく辛くてせつなくて…』
『啓輔くんにあいつかぁ…菜々美も名前呼びを提案されたのなら呼んじゃいなさい』
『啓輔…く――
啓輔…さん――
だめ、あたしまだ結城さんに釣り合いとれていないもん…だから呼べない』
あたし結城さんに甘えて頼ってばかりで泣いちゃいそう…