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New year
第3章 初詣
「なんか、すごく一所懸命お願いしてたね。お賽銭も500円だったし。私100円しか入れてないけど。」

美佳ちゃんがニコッと笑う。

「や、財布の中に他に小銭なくてさ…」

へへ、と照れ笑いしたら、

「なにお願いしたの?」

と聞かれて、まさか言えるわけもなく、ナイショ、と誤魔化した。
美佳ちゃんは?と聞いたら、

「今年も1年元気に過ごせますように、って」

と微笑む。
そっか…結婚なんて神頼みしちゃいけないのかな…自 分で自信持ってプロポーズしなきゃなんだよな、とちょっと恥ずかしくなった。
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