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第4章 お年玉
こうやって和気あいあいと喋っていると、なさぬ仲の家族だなんて思わんだろうな。ま、子供が小さい頃に再婚して今年で10年経つし、2人とも俺の連れ子で、俺と桜子の間に子供は居ないから、その辺の難しさはないんだけど。桜子も継子である2人を実の子のように可愛がり、かといって甘やかすこともなく、きちんと躾けというか、指導はしてくれている。理不尽にならないよう、感情的に怒らず、理性的に努め、子供達を納得させているし、子供たちも反発せずに言うことを聞いている。

反抗期らしい反抗期がないのが唯一心配ではあるんだけど…その辺は子供達なりに、気を遣ってのことなのかもしれない。

さっさと雑煮とおせちにありつく為に、子供達にぽち袋を渡し、ダイニングのテーブルに着く。

桜子のおせちと雑煮は京都風で。
俺の実家も、市内ではないが京都の隣市だから、それらは母親の料理にも通じるものがある、慣れ親しんだものだった。
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