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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第4章 底にあるもの
 「俺思うんだけどさあ。姉ちゃんだったら淡島の神様達も見付けられそうだよなぁ」
「……淡島の神様?」
「淡島には自然由来の名前の無い神──端神(はしたがみ)と呼ばれる神々が、花や虫に宿り数多くおわすのです。通常、人には見分けられませんが巫女や覡の中には分かる方がいらっしゃるそうなので」
「神様だって、認識してもらわなきゃ“いない”のと同じだからさ。信仰は神様達の力を強くするから、見付けてもらえるのは小さな神様達に取っては嬉しいことだと思う」
「……そうなの?」
その童の言葉に、少女は不思議そうに首を傾げる。
「でも私、淡島はもっと神様達に近い世界だと思ってた。いない、なんて──」
「そりゃ高天原の神様達にお仕えしてるから遠くはないよ。御令孫とか──でもああいう方達は別格中の別格。姉ちゃん、みんないっしょくたに考えてるだろ」
「う、うん……」
何かまずかっただろうかと少女は言葉を濁して頷く。そしてそれに応えたのが禊だった。
 「神々にも格というものがあるのですよ。あまり軽々しくは申せませんが……例えば御令孫と猿彦様もまた、“天津神”(あまつかみ)と“国津神”(くにつかみ)という別格の神であらせられます」
「……それって、何か違うの?」
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