この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第23章 天地開闢
 ひらりしゃらり、そわそわと。この花の景色のように落ち着きがなく、咲き乱れて。神も人も、突き詰めればこの世界と同じだ。
 不意に水を踏む音が聞こえて、神依ははっと上を見上げる。──注連縄と紙垂(しで)の境。白い砂がふわりと水に散る、そのごく浅い川の向こうは。
「日嗣様──」
「大丈夫だ。きっと……悪いようにはされない」
日嗣が眠っている間に、神依もまた気付いていた。自分が招かれたときとは唯一異なる、岩壁の裂け目。どこに繋がるかも分からず、一人では覗くことも憚られたのだが──恋う神はその先を恐れず、迷いなく進んでいく。
 裂け目の中はただ真白の空間が広がっているだけ。だからその先に何が待ち受けているのか、未知の恐怖に神依はぎゅっと男の衣を握りしめる。
 どきどきと波打つ鼓動、その体の内側からの揺れと、男が一歩を踏み出す度に伝わる揺れが混ざり、緊張に体が強張る。
 そしてついに男の足がその境を越えた時──二人の視界は瞬きの内に、薄い青に染め上げられた。
 ──よく晴れた空と、海。
 その青が淡島のものと全く同じだったことを、神依はすぐに認識した。薄雲の斑(むら)一つない澄んだ空に、海の混ざる。
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ