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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第23章 天地開闢
(なあ、伍名──お前の目には、今この縁はどのように見える)
自分は今、この巫女を想う者達の中で、最も縁深き者であるだろうか──。
日嗣は梁から背を離すと、絡めた腕に力をこめて──まるで自分の方が神依に身を預けるように優しく、ゆっくりとその柔らかな女の体を浅い舟底に押し倒した。それこそ和妙(にぎたえ)の上に、華奢な宝を置くように。
「……!」
「淡島に帰ったら……お前の禊と童に、元気な顔を見せてやれ。抱きつくくらいまでなら許してやる」
先程とは逆の体制で見下ろされ、神依は一瞬驚いた顔をしたが、その言葉にすぐに笑いを溢す。子供のように無邪気な笑顔で頷かれ、それはそれで日嗣には複雑な胸中ではあったがもう思い煩うことはない。今はただ自分だけが、この宝珠を手中で愛でることができる。
またその宝自身もそれを悟り、こうして自身の檻の中で衣を乱し横たわっているのだ。朱印が刻まれた頬を撫でればその表情は子供のものからまた別のものに変化し、はにかむ仕草が余計に扇情的に見えた。
そんな初々しい花の如くあった神依の額に、頬に、日嗣の唇がそっと触れていく。
自分は今、この巫女を想う者達の中で、最も縁深き者であるだろうか──。
日嗣は梁から背を離すと、絡めた腕に力をこめて──まるで自分の方が神依に身を預けるように優しく、ゆっくりとその柔らかな女の体を浅い舟底に押し倒した。それこそ和妙(にぎたえ)の上に、華奢な宝を置くように。
「……!」
「淡島に帰ったら……お前の禊と童に、元気な顔を見せてやれ。抱きつくくらいまでなら許してやる」
先程とは逆の体制で見下ろされ、神依は一瞬驚いた顔をしたが、その言葉にすぐに笑いを溢す。子供のように無邪気な笑顔で頷かれ、それはそれで日嗣には複雑な胸中ではあったがもう思い煩うことはない。今はただ自分だけが、この宝珠を手中で愛でることができる。
またその宝自身もそれを悟り、こうして自身の檻の中で衣を乱し横たわっているのだ。朱印が刻まれた頬を撫でればその表情は子供のものからまた別のものに変化し、はにかむ仕草が余計に扇情的に見えた。
そんな初々しい花の如くあった神依の額に、頬に、日嗣の唇がそっと触れていく。

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