この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第24章 稲依姫
その、天にも通じる偉大なる神々の名を以て主神より祝い言(ごと)を頂いた兎神は、感極まったかのように体を震わせぺこぺこと頭を下げると、両手で顔をくしけずり、再びぐっと伍名を見上げる。
 それは幼いながらも大切な人達を護れるよう、神として凛々しくあろうとした兎神の、決意でもあった。
 (……こうなることを、月の神は見通していたのだろうか)
伍名がそれを疑うことはなかったが、姿振る舞いに惑わされず、希薄な神という存在を無条件に認めてくれる少女の、なんと得難き情愛か。
 この兎神だけではない──春のぬるむ水が大地から命を蘇らせるように、少女の素朴な信仰は端々の神々すら興し、またその恋には天の神まで満たされて、再びその喜びを思い出した。廻ったのだ。
 そうして過去の罪の意識から解き放たれた縁離の天孫と、あらゆる世界のあらゆる神を受け入れ雪消(ゆきげ)となった神結の巫女は、きっとこれからもこうして数多の神々を見出だし、育み、満たしていくのだろう。
 若きつがいの、晴れの道だ。
 「──ところで御令孫、今日はどちらへ?」
「──あっ、兄ちゃんからかってたせいで遅刻する! 今は収穫の時期だから、あちこちの田んぼを順番に回っているんです。──行こう、兄ちゃん」
/1229ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ