この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第5章 いざない
 それからの足元の世界は数回、一対の光が現れると共に目まぐるしく変化した。
 泥が生まれ、砂が生まれた。
 それを圧し留めるように山が生まれ、固めるように根を張る草木が生まれた。
 川がその地を貫き、湾がそれを受け止めた。
 そうして陸地が成り、海ができた。
 しかし──次に生まれた光は、様子が違っていた。
『……?』
その一対の光は地の何にもならず、少女の周りにふわりと浮かぶ。そして次の瞬間、まるで自分の姿を真似たように──人の姿に形を変えた。
(……っ)
 それは少女がこの世界で初めて見る、人の姿をしたもの。その姿に成り出でて、少女はすぐにその二柱の違いに気付いた。隆々とした筋の線、円やかな肉の線。
(……男の神様と、女の神様……?)
 二人はそこで、ふと何かに気付いたように上天を見上げる。
 彼らが見つめる天にあったのは雲と光だけだったが、少女にもそこに在るものが分かった。それは多分──先に生まれ出でた神様達。
 だから少女は、神様達にも神様が“要る”ことを知った。
 でもそれはきっと、格というものではない。そうでなければ彼らは何故いつも複数で生まれ出でたのだ。それを優先するのなら、先に生まれる神は一人でいいのだから。
/298ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ