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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第5章 いざない
 (ねえお父さん、お母さん。……私達は、あなた達に嫌われていたの?)
……問うても答えてくれるものはいない。
 時が経ち二人の神は再び国生みを始めたが、二人の作る国は天にも昇らず地にも落ちず、ただこの空間に漂うだけの沫になった。何にも成らない、出来損ないの島々。
 それは彼らが未熟だったためか、或いは哀しみがそのまま形になったためか……ただ、そのあまりに寂しい光景が、淡島の原初の姿だった。
 少女ははからずも、来たその日から正しく──淡島の本質を捉えてしまっていたのだった。

 二人の神は再び天に采配を乞い、婚姻をやり直し、生活を律し、改めて国生みに取り掛かった。
 しかして、それは成功した。
 まだ形が曖昧だった坤は、海底に根付くたゆみない大地となり島に型どられた。それは豊葦原という国土の出現。
 二人はそれに神としての自信や威を増していったのか、なお仲睦まじく、たくさんの神々を創っていった。
 自然に近しい神々はもちろん、家屋や灌漑、船の神と──人間の営みにとても近しい神々まで。そしてその神々がまた新たな神を生み出し、世界には命が満ちていった。
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