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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第5章 いざない

──と、なんだかいたたまれない、そんな気持ちにまで陥って言葉を無くせば、
「オイこら孫、女の子いじめんなよな。なんかのご縁で二度も俺達の前に流れ着いた、貴重な貴重な紅一点だぞ? ビビらせんなよー」
それを見かねたのか、傍らから猿彦が助け船を出してくれた。
「猿彦さん」
「……別に、苛めているつもりはない」
「ほー。じゃあ送り届けてやるまでに、お前が何回この子に謝らせるか数えといてやろうか?」
「……」
まるで揶揄するように宣う友と明らかに萎縮する少女を見比べて日嗣は一瞬押し黙り、それから面倒そうに息を吐く。
そもそも自分には最初から、淡島の巫女と関わる気など微塵もないというのに。
それでも──
それでもあの時は──。
(……いや)
考えるのも面倒で、結局日嗣は渋々と微々たる程その声音を和らげた。
「……それでお前は、何をしていた。余程水に浸かるのが好きなようだな」
「ち……違うんです、私、ひゃっ!?」
何をしていたか──より何が起きたか、少女は自分の方がそれを問いたくて口を開きかけるが、その途端に袖から胸の方に何かが滑り込んできて思わず声を上げてしまった。
「オイこら孫、女の子いじめんなよな。なんかのご縁で二度も俺達の前に流れ着いた、貴重な貴重な紅一点だぞ? ビビらせんなよー」
それを見かねたのか、傍らから猿彦が助け船を出してくれた。
「猿彦さん」
「……別に、苛めているつもりはない」
「ほー。じゃあ送り届けてやるまでに、お前が何回この子に謝らせるか数えといてやろうか?」
「……」
まるで揶揄するように宣う友と明らかに萎縮する少女を見比べて日嗣は一瞬押し黙り、それから面倒そうに息を吐く。
そもそも自分には最初から、淡島の巫女と関わる気など微塵もないというのに。
それでも──
それでもあの時は──。
(……いや)
考えるのも面倒で、結局日嗣は渋々と微々たる程その声音を和らげた。
「……それでお前は、何をしていた。余程水に浸かるのが好きなようだな」
「ち……違うんです、私、ひゃっ!?」
何をしていたか──より何が起きたか、少女は自分の方がそれを問いたくて口を開きかけるが、その途端に袖から胸の方に何かが滑り込んできて思わず声を上げてしまった。

