この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第5章 いざない
 得体の知れない不気味さと、結果的に自身が少女を名付けてしまったかのような具合の悪さに、日嗣は再び顔をしかめる。
 否──本来は言祝ぐべき名前なのかもしれない。巫女ならば尚更、祝福されるべき名前だろう。
 だが今はもはや、淡島の巫女達は──……。
「……」
それ以上は考えるのも忌々しく、友を見遣ればやはり何か問いたげにこちらを見ていた。
「……猿彦さん? 日嗣様?」
「……ああいや、何でもない」
不思議そうに小首を傾げ、あどけなく自分達を呼ぶ少女に、日嗣同様猿彦もまた痛々しく笑い頭を横に振る。
 「神が依る、神を依せる、か。だからこうやってまた三人で会えたのかもな。まあ、俺達も一応神様だし」
黙ってしまった日嗣の代わりに、場持たせのように少女──神依に話し掛ければ、神依は一瞬きょとんとして、それから柔く笑ってそれに答えた。
「一応なんてそんな。猿彦さん達は偉い神様だと、禊達から聞きました」
「あー、違う違う。偉いのは孫の方な。俺が孫って呼ぶのは、気の利いた嫌味だから」
「……はい。高天原で一番偉い女神様の、お孫さんなんですよね」
「そんな話はどうでもいい」
「え、あ……、ごめんなさい……」
/298ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ