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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第7章 兆し
(最初から上手くいくことなんて、きっと大したことじゃない。今苦しいのは……きっと神様が、もっと良いご縁を探してくれてるから)
一時の不遇を嘆くより、あの水霊と大役を任せてくれた日嗣、応援してくれた猿彦や洞主、思いやってくれる禊と童、小さな神様達のために頑張ろう、頑張って儀式を成功させようと言い聞かせて、神依は飴玉をしまい立ち上がる。
 その日は午後から洞主と大兄が訪れ、音楽も舞も神詞も、全てを通して稽古が行われた。巫女達との不和を抜きにしても、舞どころか歩き方や礼の仕方まで厳しく仕込まれたこの一ヶ月あまり──神依は洞主の見守る中で、ただ一差し……三人の中心で、出来る限りの舞を披露してみせた。
 「──皆ようやった。此度は御令孫御自らのお降りであり、また一から全てが常ならず、重責に惑うこと、心魂を乱すこともあったと思う。しかしここに至っては、今日の天気を禊ぎの雨と思い──後は残された時間、今一度己が心構えを正して体を労り、端々まで抜かり無きよう、本番までに万全を期するように。……」
(──洞主様……!)
そうして洞主は最後に巫女らを集めそう語り、神依だけに特別に声を掛けれぬ分、柔らかい笑顔と眼差しとで、良くやったとその心を抱いてくれた。
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