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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第7章 兆し
くしゃくしゃに握り潰されていたものを優しく広げ、丁寧に撫でつけてくれるような抱擁と口付け。それは甘く、切なく神依の中を駆け巡って、拒絶のための力を奪っていった。
神依はその甘酸っぱい震えに胸元で握りしめていた神楽鈴を取り落としてしまうが、それは互いの体に添い、衣にまとわりついてゆっくりと地に向かう。
音も無く五色布が床に広がり、その上にしゃらりと小波のような音を立てて鈴が転がった。
その音に促されるように、背を撫でていた手が帯の形を崩し、衣を掴む。衣は帯の上では空気を孕み胸元を緩く開き、帯の下では隠されていた白い足をむき出しにする。
「あ……っ、や……日嗣様っ……」
神依は鈴を落とし自由になった手を必死で伸ばし日嗣を押し留めようとするが、日嗣は全く意に介さず神依の耳元に、首筋に唇を落としていく。
男の声が微かに混じる吐息はその手が触れられないところにまで染み渡って、神依を女として覚醒させていく。男を拒んで身を捩っているのか、男を求めて腰をくねらせているのか分からなくなってくる。
「っは……、……あぁっ」
ついに衿を割られ、さらしを緩められ──その流れのまま直接乳房をすくわれた。
その先端を手のひらが掠め、一瞬の快感に驚き身を引けば、もう片方の手が神依を繋ぎ止めようと、強くその身を抱き寄せた。
神依はその甘酸っぱい震えに胸元で握りしめていた神楽鈴を取り落としてしまうが、それは互いの体に添い、衣にまとわりついてゆっくりと地に向かう。
音も無く五色布が床に広がり、その上にしゃらりと小波のような音を立てて鈴が転がった。
その音に促されるように、背を撫でていた手が帯の形を崩し、衣を掴む。衣は帯の上では空気を孕み胸元を緩く開き、帯の下では隠されていた白い足をむき出しにする。
「あ……っ、や……日嗣様っ……」
神依は鈴を落とし自由になった手を必死で伸ばし日嗣を押し留めようとするが、日嗣は全く意に介さず神依の耳元に、首筋に唇を落としていく。
男の声が微かに混じる吐息はその手が触れられないところにまで染み渡って、神依を女として覚醒させていく。男を拒んで身を捩っているのか、男を求めて腰をくねらせているのか分からなくなってくる。
「っは……、……あぁっ」
ついに衿を割られ、さらしを緩められ──その流れのまま直接乳房をすくわれた。
その先端を手のひらが掠め、一瞬の快感に驚き身を引けば、もう片方の手が神依を繋ぎ止めようと、強くその身を抱き寄せた。