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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第2章 神隠しの行く末
(……綺麗)
男の衣が、飾りが、髪が、肌が、唇が。その全てが綺麗過ぎて、体を伝う粘液に汚されるのが嫌だったが、その全てに体を撫でられるたび内からふわふわとした不思議な感覚が呼び起こされる。
まるで、自分が……この男に、こうされるために存在しているような気にさえなる。
「──…あ」
そして耳元や首筋に唇を落とされ、乳房とその頂の蕾を手ですくわれれば甘く痺れる快感が体に広がった。滑りを帯びた液が潤滑油となり、先に蛇に弄ばれたそこは男の指先に過敏に反応を返す。
「……痛むか」
「い……いえ。大丈夫──ひぁっ」
「……」
言い終わる前に、今度は舌を這わされて少女はびくんと背を仰け反らせた。
「──あ、……っ、くぅ……」
柔らかく生暖かい感触がその小さな粒を執拗に構う。
蛇の冷たい皮膚や舌とは違う、人の感触。無理矢理引き上げられるような強制的なやり方ではなく、じわじわと自ら昂っていく快感。尊厳を侵される羞恥心ではなく、ただ……異性を意識するだけの、狂おしい羞恥心。
全部混ざると声すらも出せないのだと、少女は頭の片隅で思う。まどろみのような、とろけた心地。それはただ身の内にこもらせて、長く長く味わっていたい。
男の衣が、飾りが、髪が、肌が、唇が。その全てが綺麗過ぎて、体を伝う粘液に汚されるのが嫌だったが、その全てに体を撫でられるたび内からふわふわとした不思議な感覚が呼び起こされる。
まるで、自分が……この男に、こうされるために存在しているような気にさえなる。
「──…あ」
そして耳元や首筋に唇を落とされ、乳房とその頂の蕾を手ですくわれれば甘く痺れる快感が体に広がった。滑りを帯びた液が潤滑油となり、先に蛇に弄ばれたそこは男の指先に過敏に反応を返す。
「……痛むか」
「い……いえ。大丈夫──ひぁっ」
「……」
言い終わる前に、今度は舌を這わされて少女はびくんと背を仰け反らせた。
「──あ、……っ、くぅ……」
柔らかく生暖かい感触がその小さな粒を執拗に構う。
蛇の冷たい皮膚や舌とは違う、人の感触。無理矢理引き上げられるような強制的なやり方ではなく、じわじわと自ら昂っていく快感。尊厳を侵される羞恥心ではなく、ただ……異性を意識するだけの、狂おしい羞恥心。
全部混ざると声すらも出せないのだと、少女は頭の片隅で思う。まどろみのような、とろけた心地。それはただ身の内にこもらせて、長く長く味わっていたい。