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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第2章 神隠しの行く末
 やがてもう片方の乳房を柔らかく湛えていた手も、腰をなぞり下腹部を撫で、徐々に少女の一番大切な部分に向かっていく。
 気付けば少女は何かに耐えるように背に敷かれた男の羽織を握りしめ、太股を擦り合わせてしまっていた。
 「あぁ……、はぁ……っ……んんっ……」
そこに男の手が入り、淡い茂みと円やかな肉の丘を包み込む。その谷間で花色に色付く二枚の薄いひれは、もうしっとりと透明な露を湛えていた。それをすくい、なぞるように焦れったく指が上下に動く。
 波音の狭間に微かに聞こえる淫靡な音。
(何か……、何か変……)
胸の先と秘裂を舌と指とですくい取られ、その度に体は火照り高まる熱で意識がどんどんうかされていく。
 少し怖い。でも気持ちいい。けれども──そこじゃない。まだ気持ち良くなれる、もっと、もっと好いところがあったはずだと腰と足が本能的に訴えた。
 「は……あ、あの。あ……ッ」
もうどうにかして欲しいという意を含ませた少女の呼び掛けに、男はチュ、と最後に強く乳首を吸い顔を上げ、少女の耳元で囁く。
「……日嗣、だ」
「ひ、……つぎ。ひつぎ、様?」
「ああ。……分かるな?」
一度男に額を撫でられると、脳裏に“日嗣”の二文字が浮かぶ。
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