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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第8章 神として
「私が何もしなければ何も起きなかったし、みんなの想いを無駄にすることもなかった。私は私を大事にしてくれる人達に甘え切って、そうじゃない人達と仲良くなる努力をしなかった。もう無理なんだって、最初から諦めてた。奥社の巫女はみんな、それでもちゃんと舞を教えてくれたのに。私が稽古を頑張るのは当然で、だけど私はもっと他に、もっと頑張らなきゃいけないことがあったの。舞なんて下手で良かった。
でも、今更そんな間違いに気付いたって、もう……遅いじゃない。私は本当はもっと早くにそれに気付いて、みんなにありがとうって言わなきゃいけなかったのに。ごめんなさいって言わなきゃいけなかったのに。なのに……私が馬鹿だったから、最後まで気付かず、こんなことになって。
ならいっそ何もしなければ良かった。何もせず、やっぱりみんなに託せば良かった。何もしなければ……何も起きなければきっと日嗣様には……私みたいな何も無い巫女なんか、どうでもいい存在だったはずだもの」
『……どうして、そんな悲しいことを言うの? それなら何故……あなたはそんなに悲しくて、涙を流しているの?』
「……っ」
 ふわりと花の香が頭を撫でる。
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