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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第2章 神隠しの行く末
「あぁぁっ……!」
甘美な悪戯に晒されていた肉粒も、もはや自ら男の指に吸い付くように震えていた。その下の花弁もクチュクチュと音を立てて糸を引き、自身と男を縫いつけている。
 男は決して逸らず、少女が自ら達するのを待ち優しく指を添え撫で続けた。そうして与えられる快感は恐怖まで呑み込み、その速度を増し脳天までせり上がってくる。
 ──自分の中に、鮮烈な何かが刻まれていく。
 本能よりも奥深い場所へ、男の名と存在が刻みこまれていく。
 そして次の瞬間、その感覚は大な濤波となって快楽の渦を巻き上げ、一気に少女の中で弾けた。
「──…だ、め……っ、日嗣様……っ! ──あぁぁ……ッ!!」
「……」
その渦に共に男を引きずり込むように、或いは引きずり込まれないよう救いを求め、少女は男の背に腕を回しその衣をぎゅっと掴む。
 男はそれを許し、身の内の衝撃にびくびくと震える小さな体から溢れる余波を受け入れた。そして、少女の四肢でなされる緩い拘束──その縮められた距離の中で、ただ静かに少女の右肩に唇を落とした。

***

「──あ……、……はぁ……っ……、……は……」
初めて迎えた絶頂は少女の思考を白く染め、一瞬の衝撃の後、長く甘やかな心地好さを生み出した。
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