この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第8章 神として
 そして──神さぶ巫女の舞によって興り、天孫によってその名を与えられた偉大なる龍神は、それを請けるとただ一人の、淡島の住人に目を留めた。
 「……!?」
それは禊──神でも巫女でも、人でもないとまで示された、禊だった。
 禊はその神が何を求め己を見ているのか正しく察し、しかしそれを受け入れることはできなかった。
 そもそも御霊祭とは、その魂に神名を与え神として祭り上げる儀式のこと。巫女が舞にて魂を興し、その魂に日嗣が神名を与え、神と成す。その新たな神から了承と、天津神への服従が宣誓されたなら……巫女はそれを受け淡島の人間として新たな神への服従を誓う。
 ……淡島の人間の、神への服従。
 その一連の流れが成されて初めて、神は御姿を顕すのだ。
 しかし己がそれを顕すに相応しい存在であるとは毛筋程も思わず、禊はたじろぐ。その魂を、更に神から遠ざける。
 しかし……それを留めたのもまた、神だった。
「……」
「……」
かつて自らが、主を救ってくれるよう乞い願った二柱の神……日嗣と猿彦が、互いに視線を交わすと禊に向かって深く頷く。
 巫でもない、人ですらない端の者に、それを許すという。
/1230ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ