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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第3章 世界の理
「はぁ──…美味しい。お腹にじんわり染み渡る~……。お米がすごく甘くてふわふわなの。そういえば、二人はいつご飯食べるの?」
「基本的には貴女がお眠りになった後に交代で。──では、私は一度洞主様にお会いしてご様子を伝えて参りますので。一ノ弟」
「うん」
相変わらず阿吽の呼吸で互いの動きを判断する二人。少女も、今日はこのまま休むように言われていたが心配になって禊を見上げた。
「私、行かなくて大丈夫? 失礼じゃない?」
「はい。また改めてお会いできるよう日取りも決めて参りますので、その時に元気なお姿をお見せてきるよう、しっかり召し上がっていて下さい」
「ん……、それなら」
「では」
一礼して立ち去る禊を見送り、少女は素直に粥に挑む。童はその横で、慣れた手つきで茶を淹れ始めていた。
「童──私ばっかり食べててお腹すかない?」
「んー、慣れかな。あ、言っとくけど俺は一緒にはご飯食べられないよ。そもそも俺と姉ちゃんじゃ食べるものも違うんだ」
少女が問えば、童は本当に平気そうな顔をして答えた。
それでも少女には、自分より幼い子が夜は自分より遅くに眠り、更に働いて禊に付いて回ってと──その生活が大変そうに思えてならない。
「基本的には貴女がお眠りになった後に交代で。──では、私は一度洞主様にお会いしてご様子を伝えて参りますので。一ノ弟」
「うん」
相変わらず阿吽の呼吸で互いの動きを判断する二人。少女も、今日はこのまま休むように言われていたが心配になって禊を見上げた。
「私、行かなくて大丈夫? 失礼じゃない?」
「はい。また改めてお会いできるよう日取りも決めて参りますので、その時に元気なお姿をお見せてきるよう、しっかり召し上がっていて下さい」
「ん……、それなら」
「では」
一礼して立ち去る禊を見送り、少女は素直に粥に挑む。童はその横で、慣れた手つきで茶を淹れ始めていた。
「童──私ばっかり食べててお腹すかない?」
「んー、慣れかな。あ、言っとくけど俺は一緒にはご飯食べられないよ。そもそも俺と姉ちゃんじゃ食べるものも違うんだ」
少女が問えば、童は本当に平気そうな顔をして答えた。
それでも少女には、自分より幼い子が夜は自分より遅くに眠り、更に働いて禊に付いて回ってと──その生活が大変そうに思えてならない。