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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第4章 底にあるもの
 寝着を乱し直接触れれば、犯されそうだったものが何か優しい力で護られていくような、そんな光景が頭に浮かぶ。
(……分かってる……)
それが錯覚であることは分かっている。
 それでも──あの時の自分には、あの声と光こそが、救いだった。
 少女はそのまま、無意識の内に自身の胸に手をやった。あの男神がしてくれたようにゆっくりと。乳房を優しく持ち上げ、その先端を指先で甘くしごき……乱雑な欲求を自身の手で癒していく。
「んっ……あぁ」
どうすればいいのかは記憶の中の男が導いてくれる。少女はその男の手を辿るように、更に寝着を乱し右手を下腹部に滑り込ませた。
「──あ……、んんっ……」
 それはほとんど眠りながらの自慰。まどろみの心地好さと性の快感の心地好さが混ざり、気だるくも逃れられない快楽がゆっくりと全身に広がっていく。蜜を垂らされたようにゆっくり、ゆっくりと。
 「はあっ……ぁあ」
秘裂は既に露で満たされていて、少女は薄い花弁をなぞってそれをすくうと、恐々とその頂にある花芽を潤した。
 それだけでも痺れるような快感が体中を駆け巡って、もっと、と指先でその先端を擦り上げれば、もうその欲を抑えることはできなかった。
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