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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第4章 底にあるもの
 既に一度気をやる快感を覚えさせられたそこは、甘い被虐を求めてふくらみその感度を増していく。
 胸の先端も痛いほど固くなって、時に優しく、時に意地悪く動く指先に応えては少しずつ少女の思考を焼いていった。
 いつしか薄い布団の中には熱がこもり、少女の肌にはうっすらと汗が滲んでいた。ほころびもクチュクチュと水っぽい音を立て、切なそうにひくついている。
 「あっ……、あ……だめ」
やがて指先が一際熱を帯び、あの時と同じように少しずつ快楽の波が押し寄せてくるのが分かった。
 しかし今はすがる相手も居なくて、けれども今更止められない快感に少女は身構えるようにぎゅっと体を強張らせる。
(だめ……、もう……だめっ!)
その切迫感の中、何も言わず自分を受け入れてくれた男のぬくもりだけが頭の中に蘇った。そして、
「……っ、──…日嗣様……っ!!」
それに後押しされるように、少女の中で真っ白な快感の渦が弾けた。

***

 その晩禊は、少女の眠りが深くなった頃を見計らって洞主から預かった桜色の香を焚いていた。
 そしてすぐ隣の縁に童と共に座し、夜天光に照らされる庭をただじっと眺めることしばらく──。
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