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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第6章 素直になれなくて……
みんなに挨拶して帰ろうと席を立った!
「宮下いいからお前も少し飲んでけよ」
「そうよ、久しぶりに話しましょ」
でも~いいんですか?
私がいて……ダメだニヤケちゃう!
「だから違うんだよ」
毎年恒例の展示会が無事終わってみんなで打ち上げをしてたんだって!
「私がもうちょっと飲みたいって言ったのよ」
そうなの?なんだつまんない。
じゃあ、ちょっとだけ付き合って早めに帰ろ!
鏡也君より先に帰らなきゃ。
帰って来たとき私がいなかったら、きっと心配しちゃうから─
「それはそうと、お前なんでここに?彼氏んとこに行ったんだろう?あっお前、まさかまた……」
「へ?違いますよ…別れてませんから…」
そうか部長は私が鏡也君と別れたかもって……
え?でもちょっと待って!
部長は私が鏡也君のところに行ったのは知らないはず─
「あっ、お袋さんに聞いたんだ。」
え、うちのお母さん?
私が退職してから仕事の件もあって何度も電話くれたんだけど─
その時は誰とも話したくなくて電話に出なかったから─ずっと心配してくれたらしい…
それでお母さんに連絡したみたい……
「俺の出る幕はないけど…気になってな」
そうなんだ……
退職してからもみんなに心配掛けちゃったな。
「またこっちに戻って来たんです」
もちろん鏡也君と一緒にだけど!
今日は久しぶりに1人で買い物に出ただけ。
そしたら偶然翔太さんに会って…
「通りで葉瑠ちゃんに会って連れて来たんだよ」
「鏡也は一緒じゃないの?元気にしてる?彼」
「あ、はい元気ですよ」
久美子さんにも聞かれちゃった。