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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第6章 素直になれなくて……
部長の言葉にみんなが固まった。
久美子さんを見ると顔を真っ赤して焦ってる。
「やだ藤堂さんなに言ってるんですか?」
「この前そう言ってただろ」
──彼を裏切って仕事を選らんだ事をずっと後悔してきたって…
(じゃもう1度アタックすりゃいいだろ)
(ムリですよ、もうそれでフラれましたから)
久美子さんの元カレって……
鏡也君だよね?
久美子さんはまだ─鏡也君のこと
忘れられなかったんだ!
鏡也君も驚いたみたい、暫く久美子さんをジッと見てから俯いた。
「君達は昔からの知り合いか?」
「え?あっ、まぁ~長い付き合い、ですかね」
「じゃ益田くんも知ってるんだろ、その元カレの事…」
「え……あっ、いや、ま~」
鏡也君が返事に困ってる!
よ~く知ってるに決まってるけど
自分の事なんだから…
「知り合いなら益田くんに間に入って貰ったらどうだ?」
な~益田くん。
「秋嶋くんも幸せになれるよう宮下も協力してやればいいじゃないか」
へ?なんで私が!
部長ったら、鏡也君と久美子さんが付き合ってた事を知らないから─どんどん突っ込んでくる。
そんなのムリ、出来るわけないでしょ!
「その元カレって、もともと秋嶋くんの帰りをずっと待ってたんだろ?」
──そりゃ、連絡も取れなくなったら頭にきて1度は断るだろうけど2度目はわからないぞ──
もしかしたら、焦らして待ってるのかも。
う~ん、そうだな多分、簡単に許したら女は付け上がるから──
部長ったら、ひとりで喋って納得しないでよ!
「藤堂さん!やめて下さいよ…それ冗談ですから、やだ本気にして」アハハハ