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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第6章 素直になれなくて……
「なぁどうだ益田くん」
部長ったら久美子さんの気持ちだけでも伝えてやってくれ…なんて言い出して
なんなの部長は…シツコイよ──
鏡也君!それは出来ませんって言ってやってよ!
「あっ~えっと、そうですね~伝えるだけなら」
はあ?ちょっと鏡也君…
ジロ……
ん?─〝あっでも、もう彼女がいるらしいから…ムリだと思う…ケド〟……
私が鏡也君を睨んだから、急にマズイって思ったみたい。
だんだん声はちっちゃくなるし……
笑って誤魔化してる。
あ~もう~。信じられない!
ハッキリ言わない鏡也君にイライラする!
頭にきて目の前にあるお酒を一気に飲み干した。
飲まなきゃやってられないよ。
ゴクゴク─「はぁ~!」
「翔太さんおかわりお願いしま~す」
「おい葉瑠…」
それからも部長の鋭い突っ込みに鏡也君はタジタジ
久美子さんは何とか話を逸らそうとしてるけど、なんだか空回り。
「その元カレってのは、やっぱイケメンか?」
「さぁ~どうなんでしょう」
「顔がいいだけで選んでちゃ~なぁ、最近は中身のうっすい奴が多いから」
〝元カレだってわかんね~ぞ!〟
「いやそんな奴じゃないですから」
鏡也君が部長に反論して声を荒げた。
すると、今度は久美子さんが…
「そうですよ。私が好きになった人なんですから」
なにそれ!
バッカじゃないの?二人とも
部長の挑発にまんまと嵌まって熱くなっちゃって
あ~もう、イライラする!
ゴクゴク、
私は自分のお酒を作っては飲んでの繰り返し……
ゴクン……プハァ~、
今日は飲んでも飲んでも全然酔わないよ。