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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第1章 寒くて熱い夜

「でもさ、いつまでも鏡也君のお世話になってるのも悪いじゃない?」

「いいよそんなの気にしなくて」

葉瑠にしてみたら…まだ結婚してるわけでもないし、ずっと家にいるのは気が引けるらしい。

でも働くとなったら、またいろいろと心配な事が出てくるから…

「だって仕事しなきゃお友達も出来ないんだもん」

俺が仕事に行くと誰とも話さない時があるって…
あ~そうかやっぱり寂しかったんだ。

葉瑠がこっちに来てからは、俺が仕事優先で日曜出勤も当たり前にしてたから

だっていつ帰っても葉瑠がいるからさ…
とにかく仕事を軌道に乗せて少しでも早く東京に帰ろうって思ってたんだよ。

早く…葉瑠と本当の家族になりたいから

そうか友達か~!
確かに…買い物行って店のオヤジやおばさんとしか話さないのはつまらないとは思うんだけど…

「あのねショッピングセンターの中の紳士服売り場で『そこはダメ』

え~まだ何も言ってないよ?

そこまで聞けばわかるわ!

どうせ紳士服売り場で求人募集でもあったんだろ?

紳士服売り場なんてダメに決まってるだろ?
接客なんてもっての他。

どうやら買い物に出掛けてこっそり仕事を探してるみたいだな!

アパレルの仕事は慣れてるから働きやすいんだろうけど紳士服売場はダメだわ。

葉瑠の気持ちはわかるけど、なるべく他の男の眼に触れないような所じゃなきゃ!
それに…家に帰ったら葉瑠がいるって思うから仕事頑張れるんだぞ

まだいいじゃんそんな焦らなくても

なんとか納得させなきゃな
どうするよ~?

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