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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第6章 素直になれなくて……
──///
「っう~、んっ」

ん?……葉瑠?
いつの間にか俺も眠ってたみたいで、葉瑠の声で眼が覚めた。

─起きた?
「気分はどう?」
「…………」

葉瑠は目の前の俺に気づき横を向いてしまった。
やっぱ怒ってるか~

「あっ葉瑠…水、飲む?のど乾いてない?」
俺は必死に葉瑠のご機嫌取り

ペットボトルを差し出すと戸惑いながらも受け取ってくれたから、まだよかった。

だだし無言で目も合わさないけど──

「まだ気持ち悪い?」─ブンブン

そうか良かった!

「葉瑠?あの、ごめんな、つい話に夢中になって……気持ち悪かったんだって?」


「なんでそんなになるまで飲んじゃったの?」

「…ムッ……飲みたかったから!」
ちょっと怒ったような言い方。
俺が葉瑠をほっといたから怒ってんの?

「鏡也君…私の事、忘れてたでしょ」
やっぱりそうか、忘れるわけないだろ?

藤堂が俺の事、馬鹿にしたような事言うから…
つい………
葉瑠を忘れてたわけじゃないけど。

「……部長は久美子さんが誰と付き合ってたなんて知らないんだからムキになるのが可笑しいじゃない…だったら、元カレは俺だって言えばいいのに─」

そりゃそうだけど……
久美子にしたらそんなことを知られたくないと思ったから─

藤堂に喋ったらどうせ面白おかしく突っ込まれるのがおちだ。

「それにさぁあんなこと先に言われたら言えないだろ?」

(秋嶋くんは元カレが忘れられないみたいだぞ)

それで久美子の元カレは俺です……なんて言ったら喜んでるように思われるだろ──

「グッ……だからって─ 」

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