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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①

幸いエレベーターには二人だけ…両手を拡げると勢いよく飛び込んで来た。

「今日の葉瑠は甘えん坊だな」
「…だってぇ~♪」
葉瑠は俺のキスに弱いからすぐその気になる。
酔っ払ってるから尚更

「だめ?」
いや…素直で可愛いよ。

クスッ…参った!
俺を見上げて唇を突き出すんだから敵わない。

葉瑠を抱きしめキスする寸前…
チン…「………//」
エレベーターの扉が開いて家族連れが入ってきた

慌てて離れて苦笑い。
〝葉瑠…ちょっと我慢な〟
〝フフッ、はぃ〟…クスクス


乗り込んできたのは小さな子供のいる家族連れ。
父親に抱っこされた男の子が眠そうに肩に凭れてる

葉瑠が笑い掛けると、その子は恥ずかしそうに目を伏せる。

〝いないいない…ばぁ〟キャハ
〝あっ笑った!可愛いね♪鏡也君…〟

チン。……「着いた行くよ!」
その子に小さく手を振って〝バイバイ〟


「あの子可愛かったね、なんかいいね」ん?
「家族で旅行って……」

俺もさっき……想像したよ。
俺が子供を抱っこして葉瑠と手を繋いでるのを……

「いつか私達に子供が出来たら家族でいろんなとこ行きたいね♪」ウフッ、楽しいだろうな!

そうだな!クスッ…ほんと無邪気。
笑顔で俺にすり寄ってくる葉瑠が堪らなく愛しくなった。

「葉瑠…こっち」
「へ?こっち?…」

「なんでここ……!?」
滅多に人が通らない非常階段。

「どうしたの?」
どうもしないけど、ただすげ~キスしたくなった。

「お部屋は?」
行くよキスしたらね!

ウフフ「部屋まで我慢出来ないの?」
「うん、出来ない、葉瑠は?」

クスッ…コクン「私も……出来なぃ」

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