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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第9章 癒されたい!恋のバカンス②

「もう今更結婚はいいかな」え?おいおい
ヒロちゃん!
急に何を言い出すかと思ったら─
そんな事言わないでよく話し合えばいいのに!
──///
「ヒロちゃんったら、そんな事言ってたの?」
きっとヒロちゃんの事だ!
〝洋子さんに結婚はまだいい〟なんて言われたらショックで何も言えなかったのかも。
意外に度胸が無いんだよな!
「そっか…この旅行がきっかけになれば嬉しいね」
そうだな……ヒロちゃん達に先を越されるかも
葉瑠はハシャぐ洋子さんを見て嬉しそうだ。
「フフフ…見て、洋子さん楽しそう」
ヒロちゃんだって──
見ろよあの顔、店の顔と全然違うし。
クスッ「鏡也君も仕事以外の時はきっとそうだよ」
そりゃそうだよ─つぅ~か。
俺は興味のない相手にはニコニコしないから。
俺がみんなに愛想振り撒いたら嫌じゃない?
「でも、ほどほどにしなきゃ」
「はるちゃ~ん、一緒にやらな~い♪」
ビーチボールでバレーだってさ
行っといで!
「鏡也君も行こ…」
俺はもうちょっと休んでから……
「じゃ行ってくるけど、後で来る?」
あ~すぐ行くよ!
*:・'°☆
プールサイドでみんなの様子を眺めていた。
クスッ……あ~あ、なにやってんだか──
遠くても運動音痴な葉瑠がよく分かる。
〝どこ打ってんだよ、こっちだろ〟
〝だって、うまく出来ないんだもん〟
ハハハ……ヒロちゃんが葉瑠に振り回されてるよ。
〝ヒロちゃん、しっかり取って〟
〝あんなの無理だっつ~の〟
ヒロちゃんもブツブツ言いながら葉瑠の相手して…
どっちが遊んで貰ってるんだか!

