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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第9章 癒されたい!恋のバカンス②

あっ、もしかして鏡也君…?
いけない……ここでまた話してたら鏡也君がヤキモチ妬くかも…

恐る恐る振り返ると………え?

鏡也君は2人組の女の子と話してる…

「隠れファンだよきっと」え?
孝ニさんが教えてくれたんだけど
昨日、女の子達が日比野タケルじゃないの?って騒いでたらしい─

そうなんだ!

私だって初めは勘違いしたから…
それより何を話してるんだろう──

「大丈夫だよ」え?なんで……
「彼氏、相当葉瑠ちゃんに惚れてるね…見てれば分かるよ」
そう?

鏡也君……話し掛けられて最初はニコニコしてたけど、もう面倒くさいみたい。
私が孝二さんと話してるから不安そうな顔でこっちを見てる。

あっ…心配しないで、何もないよ!

「さて、俺らはもう帰る時間だ!じゃね葉瑠ちゃん─彼氏と仲良くね。バイバイ」
「あっ、うん…孝二さん、ありがと」

なんだ孝二さんはいい人だった。
小さく手を振ってここでお見送り。


バシャン……キャッ
その時─後ろから大きな水しぶきが飛んできた!
ビックリして咄嗟に首を竦めた。

キャッ、え?やだ…

後ろから誰かに抱き付かれた。
やだ、何なに

「葉瑠、何言われた?」……え、鏡也君?…

勢いよく飛び込んで来たのは


鏡也君だった。

「アイツ!どこ行った」

え?鏡也君、違うよ。何もないから…………
ビーチボールを取ってくれたの、今から帰るって
もう行っちゃったよ!

さっきの話を詳しく話して漸く納得してもらった。
「チッ……カッコ付けやがって」

鏡也君はまた憎まれ口。

ところでなに話してたの?女の子と…………

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