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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第10章 俺の大事な天然娘
「あっ、えっと犬の散歩も大変なんですよね……うちも昔セントバーナードを飼ってて、力が強いから父も苦労してました………」
「「「─えっ!?─」」」
え?なに……みんな固まっちゃった。
そんなに変なこと言ったかな?
「「「──ワハハハ─」」」え?え?なに?
みんなが急に大声で笑いだした。
「はる、アハハ…何言ってるの?」
何って!───
お父さんが犬の散歩で疲れたって言うから──
ククク……
「そうか…ごめん俺がちゃんと言わなかったから」
ちょっと何なのよ?
「太郎と華子っていうのは…………兄貴の子供」
は?え?
お兄さんの ?─
うそっ!どうしよ、とんだ勘違いだった。
そう言えばペットの事なんて聞いたことはなかったけど、てっきり犬だと思い込んでたよ。
無理やり話しに入ろうとしたのが失敗だった。
「す、すみません」
「クスクス…大丈夫よ気にしなくて」
「そうそう。実は良く間違われるんだよ」
お父さんもお母さんもそう言ってくれたけど…
可愛い孫を犬と間違うなんて…もう最悪!
「葉瑠、ハハハ…気にしなくていいよ」
そう言う割にはずっと笑ってるじゃない。
バタン……
「じぃ~じ!あとでまたサッカーしよ………あっ、きょうや!」
「はなちゃんもさっか~あっ、きょうや~」
リビングのドアから男の子が駆け込んで来た。
これが太郎君?………
その後ろにはとっても可愛い女の子。
華子ちゃんね?
「おう!2人ともでっかくなったな。…ジーちゃんは疲れたってよ」
後で俺がサッカーの相手してやるから待ってろ!
「ほんと?やった~「やった~」