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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第10章 俺の大事な天然娘
****
夕食も食べたしそろそろ帰ろうか?
「また来てね!」
「ご馳走さまでした」

「おねえちゃん…またくる?」
「うん来るよ、また遊ぼうね」

太郎と華子も少し寂しそうだ。
食事の時も隣に座って甘えてたし……

その事はもちろん嬉しいんだけど、鏡也おじさんは少し寂しいぞ…華子!
(はなちゃん、きょうやとけっこんする)
そう言ってたのにな─ちょっと複雑─

「じゃあなバイバイ」
「バイバイ~」


──//
「楽しかったね」
そうか?良かった。ご機嫌だな葉瑠は──

どうだった?うちの家族は
「みんな優しくてホッとした…また連れてってね」
もちろん。


夜…ふたりで電車に乗るのも久しぶり!

週末の駅はカップルがたくさん。
別れを惜しんで2人の世界に浸るカップルを横目に電車に乗り込んだ。

俺らも遠距離してる頃はあんな感じだったな!

この時間なら余裕で座れるけど…
敢えて反対側のドアの前…

「座る?」フフフ…ううん。
二人で乗る時は混んでなければドアの前が定番。
向かい合って密着できるから…っていう単純な理由

最初は電車の揺れを利用してくっつくっていう俺のエロイ考えだったけど…慣れるもんだな…
葉瑠も必要以上にすり寄ってくる。

電車に乗ってる事を忘れて痴漢しそうになったことは何度も…
ヤバいヤバい捕まったらエライことだ。

「葉瑠、家に着くまで我慢してろよ」
「それは鏡也君でしょ~よ…」フフフ……


電車の中でジャレ合いながら、喋っていると
見慣れた駅に到着。
「あっ、ヤバイ着いた降りるぞ」
「え?」

危うく乗り過ご過ごすとこだった。

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