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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第11章 最強のライバル
ピッ!
♪.:*:♪・~'°♪☆
〝…………!?……ブーブ〟へ?

あ~そうかその手があった。
鏡也君が英美ちゃん持参のリュックからDVDを出してセット
再生ボタンを押すと蒼くんはすぐに大人しくなった。

蒼くんの大好きな乗り物のビデオ。

(これは代理ママの助っ人グッズよ)
英美ちゃんが大きな荷物を置いてったんだ。

蒼くんはもうテレビにくぎづけ、テレビの前から動かなくなった。。。
「鏡也君…ありがとう」

ドサッ、はぁ~子育てって大変。
ソファに腰を落とすと鏡也君が笑顔でハグしてくれた。

「フッ、大丈夫か?」
鏡也君に凭れてしばしの休憩。

「もう疲れちゃったの?」
「ちょっとだけ……」

体力よりも精神的にかなりの疲労感。
だって預かってるのにケガでもさせちゃったら大変だもの。

抱き付く私の肩を抱いて優しく髪を撫でてくれる。

2人でこうやって眺めてるのが不思議。
だって我が家に子供がいるんだもん。

フフッ……「なにひとりで笑ってんの?」
ううん何でもない。

「なんかいいよな、こういうの」へ?

ボソッと鏡也君が呟いた。
鏡也君も、そう想うの?───そっか。

ビデオを見る蒼くんは…静か過ぎてさっきとは大違い。

「男だからそれが普通」

そうなの?
鏡也君もそうだった?

「うちはアニキと俺だからあんなもんじゃないよ」

ビデオを大人しく見た記憶が殆どないって!
友達と遊ぶお兄さんにくっ付いて外で遊んでたからいつも泥だらけ。
怪我が多くて小学校卒業までに骨折が3回もあるって──
まるで自慢でもするように言うからビックリした。

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