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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第11章 最強のライバル
「アニキが面白がって俺に無茶ばっか言うからさ」
お兄さんに負けたくなくてムチャして骨折。
で、お兄さんがお母さんに叱られるんだって!
なんだか聞いてるだけであちこち痛くなる……
「痛かった?」
「その時はね」そうだよね!
でも男兄弟ならそんなもんだって。
なんとも逞しいけど…
鏡也君の話を聞いてたら男の子を育てるって大変だなって改めて実感。
…ってまだ結婚もしてないし
妊娠の予定もないんだけどね。
「葉瑠、仕事が落ち着いたらドレス見に行こうか」
ドレス?……なんで?
「着たくないの?ウエディングドレス」
え?き、着たい!
急に言うからビックリするじゃない。
「いいの?」
「いいに決まってるだろ」
「だからもう少し待ってな」コクコク
静かに唇が重なる。
触れて離れて─また重なって
心臓がドクンってなる!
鏡也君のキスがもっとほしくて顔を近づけると…
トコトコ……〝るぅ~〟はっ?
あっやだ!
蒼くんが居ることすっかり忘れてた─
慌てて鏡也君から離れたけど……見られた?
「蒼士、邪魔すんな…これからってときに─」
蒼くんが近づいてきて抱っこの合図
クスッ、はいはい抱っこね?
抱き上げようとすると「蒼士はこっちだよ!」
兄ちゃんが抱っこしてやるからって鏡也君が抱き上げてくれたけど……
ガンッ…「あっ大丈夫?……鏡也君…」
蒼くんが……持ってたミニカーで鏡也君の額を叩いちゃった……
「痛っぅ~」蒼くんダメよ!メッ。
「…?…ぅわぁ~ん、あ~ん…うぇ~ん」
蒼くんが大泣きしちゃった。
あっごめん、泣かすつもりじゃなかったんだけど