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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第11章 最強のライバル
大泣きする蒼くんを抱っこして必死にあやす。
おでこを押さえたままの鏡也君も心配だし、
もうっ……どうすればいいの───
漸く落ち着いた?
泣き疲れて静かになった蒼くん。
腕の中でウトウトしながら指をしゃぶりだした…
もう寝そうだね。
〝鏡也君大丈夫?見せて〟
起こさないように小声で聞いてみる。
「どうなってる?」
赤くなってるけど、血は出てないよ!
「蒼士のヤツ後で覚えてろよ」
やだ子供相手に怖いこと言わないでよ。
鏡也君がね…こう言うの。
「どうも蒼士は俺が気に入らないみたいだな……葉瑠と俺が仲良くするからヤキモチ妬いてるんだよ」
そんなことないと思うけど!
「葉瑠、寝たみたいだぞ蒼士」
ほんとだ良かった!
ずっと抱っこでもう腕がパンパンなの。
そおっと…そおっと…
ベッドに寝かして…漸く解放。
「はぁ~鏡也君疲れたよ~」シー!あっごめん。
ギュツ…鏡也君に抱きつくと…
「よしよしお疲れ。頑張ったな!」って…
頬ずりされちゃった。
(寝顔は天使…起きると、ミニ怪獣)
ほんとだった。英美ちゃんが言ってたのは…
「今日は俺が飯作ってやるから葉瑠は休んでな?」
いいの?助かるありがとう。
代理ママ疲れちゃって…少し休ませて…
───//
ん~?いい匂い…クンクン───キャハハハ。
へ?「………?…は?あっごめん、寝ちゃった」
蒼くんの笑い声で飛び起きた。
「葉瑠起きた?」
「るぅ~」えっ?え~なんでぇ~!
なにがあったの。
眼が覚めると鏡也君と蒼くんが2人で楽しそうにご飯を食べてるの…
いつの間に仲良くなったの?