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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

「あ~鏡也…急に店が忙しくなっちゃってさ、悪いと思ったんだけど葉瑠ちゃんに手伝いをお願いしたんだよ」
ほら、あそこの客が飛び込みで来たからどうしようもなくてさ。
私が怒られたら困ると思って…ヒロちゃんは一生懸命説明してくれた。
「無理やり俺が頼んだんだから葉瑠ちゃんを怒るなよ?」
ごめんね忙しくて携帯見る暇がなかったの。
やっぱり怒ってる?…
ヒロちゃんの話を黙って聞いてるけど鏡也君は何も言わないの……
鏡也君…なにか言ってよ!
どうしよう………
「あの、ごめんね黙ってて…鏡也君に聞いてから「あのさぁ~俺がニコニコして、いいよ!って言うと思う?」
ブンブン…思いません。
でも、連絡がつかないしヒロちゃんひとりじゃ──
「………と言いたいとこだけど…」
「「─へ!?─」」
──しょうがね~じゃん。
もう手伝っちゃったんだろ─
へ?
諦めたのか呆れてるのか…
鏡也君は小さく笑い掛けてくれた…
「うんそうなんだけど……怒って、ないの?」
「怒ってないよ」
意外にあっさりしてて…ビックリした。
「いい気分ではないけど1人じゃ大変だからな」
そうなの、洋子さんも体調が悪いらしいから……
ありがとう良かった。
「だから俺、前からヒロちゃんに言ってただろ?誰か雇えって」
そうそう。
仲間内だけならみんな手伝うからいいんだけど、今日みたいなことがあると困るでしょう?
これからは考えないと!
そんなに広いお店じゃないんだけど雑誌に載ったもんだから─
ヒロちゃんは売り上げが延びて嬉しそうだけど
でも鏡也君は…嫌みたい!

