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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第2章 波乱のアルバイト
「ま~そう言う事にしといてやるよ」
あっ私の強がりだって思ってるでしょ?
「そのチラシ出来上がったら見せて」
え?─なんで急に?─
「葉瑠が手掛けたなら見たいじゃん」
いやあの、私なんてちょっと手伝っただけだから別に見なくてもいいんじゃない?
「誰がやっても同じだから」
「でもさ……せっかく『あ~なんか凄く熱くなってきた。のぼせそうだから先に出るね』
鏡也君は…ゆっくり入ってて!
ザバッ
「葉瑠?」──ビクッ、な、に?
「……大丈夫?連れてってあげようか?」
ブンブン、ううん…大丈夫だから!アハハ
バタン
───///
ビックリした、鏡也君が突然チラシを見たいなんて言うから……
さっきの私、不自然だったかな?
鏡也君…勘が良いから……
いろいろ聞かれたら困っちゃう。
ガチャ……
あっ早っ!
「もう出たの?早いね」
すぐに鏡也君がリビングに入ってきた。
「葉瑠、大丈夫?」
うっうん大丈夫だよ!
心配して早く出てきたの?
でも鏡也君…ちゃんとパジャマ来て下さい?
腰にタオルを巻いただけで風邪引いたら大変よ。
「どうせすぐ脱ぐからいいよ」
「…ぅ………アハハ」
「葉瑠?……」
私の前に来ると屈んで顔を覗き込んできた。
ジッ─っと視線を外さない。
キョロキョロ……なに?眼が泳ぐ
「ど、どうしたの…ほらっまだ髪が濡れてよ、待ってて今……あっっ」ドサッ
タオルを取りに行こうと立ち上がったのに、私の腕を掴むから─私は鏡也君の膝の上に勢いよく倒れ込んだ。
「タオルを……」いいから!
私は抱き起こされて鏡也君の膝の上。