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第12章 過保護な彼氏

「絶対？」
「そ、そうだよ」ふ～ん！そうなんだ。

私が甘えたらいつも我慢できなくなる癖に─

「俺は今日、すっごく疲れてんの…おまけに葉瑠を探してめっちゃ走ったからもうヘトヘトなのさ」

それは……ごめんなさいだけど。

「さぁもう寝るよ、ほんと疲れたわ」

それはわかるけど、もう寝ちゃうの？
「寝るよ……あ～疲れた」

確かに……やっと出張から帰って来たのに、走ってお店まで来たんだから疲れるのは当然か…

「鏡也君、じゃあマッサージしてあげよっか？」
「マッサージ？」

うん！心配させちゃったから、いならい？

少し考えて…「じゃ、やって」って！

うん、じゃここへどうぞ……
私は膝を曲げてペタンと座り足を開いた。
ここに頭ね、ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

「え？なんのマッサージ？」
なんのって……まずは頭から………！

私の太ももで鏡也君の頭を挟むような格好に…
「なんかエッチだな」

ちょっと…マッサージで癒してあげようとしてるのに何てこと言うの。
何もしませんよ……すぐエッチなこと想像するんだから、はい寝て下さい！

「ごめん葉瑠に襲われるのかと思った」
失礼な！ちゃんとしたマッサージだよ。

目隠しをするように指先を瞼の上に。
蒸しタオルでもいいんだけど、今日は私の手で…

眼の周りって神経がたくさんあるから、ここを温めるとリラックスできるんだって！どう？

「うん温かくて気持ちイイよ」

ちょっと…ふざけて
「じゃお客様、マッサージ始めますよ」ｸｽｸｽ

「…はい、お手柔らかに」

頭から耳元を優しく優しくマッサージ……
鏡也君がリラックスできるように