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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

「どう…もっと強い方がいい?」
「いや、丁度いいよ寝ちゃいそうだ」
「そ?…いいよ眠かったら寝て」
人が真剣にやってるのに─鏡也君ったら…
「あ、お客様?うちはそういう店じゃないんで」
ペシッ…「痛て、はい…すみません」
フフ…鏡也君の手が太ももを撫でるからお仕置き。
ジッとしててね!
患部を優しく手でさすって…血流が良くなったら全身マッサージ─
首筋から肩を丁寧に……
「あ~そこ、首んとこ」ここね!
凝ってるね、よく解さなきゃ
「気持ちイイ?」
「…………ん?……気持ち、イイ………」
もう眠そう……しょうがない寝かしてあげよ
手を止めて静かに鏡也君から離れようとした。
「もう終わり?」へ?
あら、起きちゃった?
〝気持ちいいからもっとやって〟
じゃもうちょっと
うつ伏せの鏡也君を跨いで脚から腰へ
「ん~うまいねお姉さん」ウフフ─
クスッ……やだ、またコントの続き?
「ありがとうございます、お客様」フッ─
揉んで押して圧迫して…
もういいんじゃない?手がパンパン
よし今日は終了です。
「もう?」もういいでしょ!
寝るんじゃなかったの?─
ウトウトしてたのに──
「疲れてるんでしょ」
今日は襲わないって言ってた鏡也君なのに……
寝転んだまま私の手を握って引っ張ろうとする。
「襲うわけじゃないから」アッ!キャッ
腕を強く引っ張るから結局鏡也君の上に倒れ込んだ
なにしてるの?
私が鏡也君を見上げると…
「ギュッってするくらいいいじゃん」
ギュッってするだけ?
ほんとに…それだけでいいの?
クスッ…「したいの?葉瑠は」

