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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

違うから。
私はその~鏡也君といっぱい話がしたいだけ。
だって…出張で昨日いなかったから
「葉瑠ありがと気持ちよかったよ、じゃ寝るよ」
え?
そう言って鏡也君は…私に背中を向けてしまった!
ほんとに?……
疲れてるのはわかってるけど背中向けなくたって良くない?
1人ポツンと取り残された感じがして寂しくなった
もうっ…なによ、よし。じゃ、こうしちゃお……
後ろから鏡也君の背中に抱きついた。
……ギュッ。
「甘えんぼ、疲れてるって言ってるのに」え?
ダメなの?
これじゃゆっくり寝られない?
そんな言い方しなくたって……
「……///」
ごめん、シツコかったよね─
ゆっくり寝かせてあげなきゃ
こんな時だってあるよ。我が儘はダメ
そっと手を離し…鏡也君に背中を向けた。
わかってるけど……
無性に寂しくて悲しくなる。グスッ──
は?─ガバッ「葉瑠?……なに泣いてんの」
鼻を啜ったから、鏡也君が慌てて飛び起きた。
ブンブン、なんでもないから寝てて……
「……バカッそんなことで泣くな」
泣いてないから……鼻水が出るだけ。
寝てよ、私の事はいいから!
「─葉瑠…」
すると突然
後ろから大きな腕に包まれて抱き起こされた。
ギュッ……ごめん。
「私…エッチしたいんじゃないもん、鏡也君とくっ付いてるだけでいいのに……」
わかってる
「ごめん葉瑠の反応が面白くてふざけただけ」
「……グスン……」
頬をくっ付けて何度もごめんって!
「葉瑠こっち向いて」ブンブン、ダメ
怒ってるんじゃないよ。
泣きべその顔を見られたくないだけ…

