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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

───カランカラン
「あ~鏡也…いいところに来てくれた。悪いけどこれ……あそこ」へ?
店に入った途端
いきなりグラスと氷を渡された。
ボックスに運べって─ほんと人を使うよなヒロちゃん!
気になって覗きに来たけど──
これ1人じゃムリだろ?
いい加減なんとかしろよ!
「後は?どれを運べばいいわけ」
「……!?、おう、悪いな」
別に頼まれたわけじゃないけど…
洋子さんもいないし
こんなの見たらほっとけないじゃん。
これは遅くなりそうだ─
手が空いたら電話しなきゃ。
葉瑠が俺の帰りを待ってるから…
.:*:♪・'°☆
ピッ!
「鏡也君…どうしたの?」
「今…ヒロちゃんとこなんだけど!忙しくてさ…少し手伝ってくから」
私も行こっか?って!心配してる。
いや…葉瑠はいいよ、もう遅いし
大丈夫…もう落ち着くだろ!
さて…葉瑠には伝えたし──
やってやろうじゃないの。
Yシャツの袖を捲ってグラスの片付け!
テーブルを拭いて荒い物だって…
忙し過ぎだろ。
「悪いな鏡也…」
「……俺、時給高いよ」
アハハ─「そう言うなって」
「なぁ~ヒロちゃん」
─カランカラン
あ、また誰かが入って来た。
なんだよまた客か?もう勘弁してくれよ。
「おう、いらっしゃい──クスッ」
「こんばんは!」ん?この声
「きょぅやくぅ~ん…」は?
後ろから聞き慣れた声。
「あ、来たの?…」
「うん来ちゃった」
家で大人しく待ってればいいものを!
葉瑠が心配して手伝いに来た。
「タクシーで来たか?」
「もちろん」
まったく!
もう落ち着いたから来なくて良かったのに。

