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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

葉瑠がいるとやっぱり違う─
手際がいいからすぐに片付く。

お客も帰ったし俺らもそろそろ帰ろうか?

「ヒロちゃんあのさ……」
「あ~分かってるバイトだろ?捜すから」
「ほらっこれ」……1枚の紙をヒラヒラ

そこには『バイト募集』の文字。

なんだ良かった─もう用意してあるじゃん。
これで安心
「じゃ、すぐに見つかるな」


そう思ってたのに……
頻繁に電話が来る

♪:*:♪・'°☆
ん?………しまった。着拒しとくんだった。
まだ仕事中だっていうのに──

内容なんて分かってるから無視だ無視。

♪~‼♪・*!%
仕事中で~す、諦めて下さ~い。

♪.:*:・♪'°☆ ♪

あ~もう、しつこいな──ピッ!
「ヒロちゃんいい加減「遅っせ~よ早く出ろ」

あのさぁ!俺忙しいんだけど…
それに、そんな上から目線で良いわけ?

「あ、悪りぃ悪りぃ、鏡也、葉瑠ちゃんをちょっと借りたい「またかよ」

おいおいバイト捜してんだろうな、まだ見つかんないわけ?
「より好みしてないで早く決めろよ」

時給が安いのか自分の好みの娘を捜してるのか?
なかなか決まらない。

「どうなってんの?いつ決めるんだよ」
「あ~バイトな!ま~いろいろあってさ、雇うの止めたんだわ…」は?

なんで?……そんなにサラッと言うなよ!
やっぱり葉瑠を働かせようとしてるだろ?

しかも…なんだよいろいろって!
勿体ぶった言い方して……

「ヒロちゃん葉瑠なら「分かってる皆まで言うな……もうちょっとだから」

なにがもうちょっとだよ。

バイトを雇わないのに、もうちょっとって!
意味がわかんね~。

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