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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

どうするつもりなんだよ。
「今はそんな話はいいんだよ…忙しいんだよこっちは」

はあ?─俺だよ忙しいのは…
そっちから電話して来たんだろ~が!

悔しいから皮肉の1つも言って切ってやるか…
「それはすみませんね、じゃ切りますから」

「あ~待て待てその件は後でゆっくり話すから」

まったく。
すぐにバイト雇うって言うから……葉瑠だって…
(少しの間…手伝ってあげようよ、いいでしょ?)

はぁ~!結局こうなるんだよ。
1回手伝うと、それがあたり前になってさぁ。

「あっ、でも葉瑠今頃風呂入ってるかも」
適当に言って諦めさせようとしたって─

「大丈夫だ、もうここにいるから」
「………!!」

「もしもし鏡也君…仕事終わったら来てね♪」

なんだよ…先に葉瑠に電話しやがって…
俺の許可取ってからって言ったのに。

しかも、大事な話があるとか言ってるし!

(鏡也君…ビッグニュースがあるの、ウフフ)

なんだよ、そのビッグニュースって……
まさかヒロちゃんの店に就職するなんて言うなよ

そんなの絶対許さないからな。


──カランカラン

「いらっしゃ、あっ鏡也君…早いね」
「なんだ忙しいって言うから遅いかと思ったのに、早いな来るの」

なんだよ2人とも、早く来ちゃいけなかったような言い方だな。

忙しいけど…途中で切り上げて来たんだよ。
葉瑠を人質に取られてるみたいで、ゆっくり仕事なんか出来ね~じゃん。

葉瑠はもうすっかり従業員みたいに働いてるし──

「お前さぁ大丈夫だよ葉瑠ちゃんは」

分かってるけど──
最近は若い輩が多いからなここは……

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